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スレート屋根を設置するときのメリットとデメリット、費用について

新築時やリフォーム時に屋根材を選ぶとき、どの屋根材にするかとても悩みますよね。

そこでおすすめしたいのが、「スレート屋根」です。

スレート屋根は軽量でリーズナブルなことから、日本でも人気の屋根材です。他の屋根材と比較するためにも、メリットとデメリットをしっかり把握しておきたいですよね。

そこで今回は、スレート屋根のメリットとデメリット、費用相場を紹介します。屋根材を何にするか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください!

スレート屋根とは?

スレート屋根には、「天然スレート」と「化粧スレート」の2つの種類があります。ここでは、天然スレートと化粧スレートの違いについて確認しておきましょう。

天然スレートとは?

天然スレートは、粘板岩(スレート)を薄い板状に加工して作られています。天然の粘板岩は珍しく、非常に高価な屋根材です。天然スレートを使った屋根は、重量と高級感の漂う屋根に仕上がります。

しかし、高価なことから、一般的な住宅にはあまり使用されていません

化粧スレートとは?

化粧スレートは、粘板岩にさまざまな材料を混ぜて作られた、人工のスレートです。リーズナブルなことから一般家庭の屋根材として、多く用いられています

現在化粧スレートを生産しているのは、「カラーベスト」というメーカーのみです。カラーベストの代表的なスレート瓦の商品名が「コロニアル」であることから、現場では、化粧スレートを「カラーベスト」や「コロニアル」と呼ぶこともあります

スレート屋根のメリット

スレート屋根には、3つのメリットがあります。

  • リーズナブル
  • 耐震性が高い
  • 施工が簡単

では、それぞれ詳しくみていきましょう。

リーズナブルに設置することができる

スレート屋根のメリットは、リーズナブルなことです。施工時に使用する素材がスレート本体のみなので、安価に済ませることができます。「できるだけ費用を抑えたい」と考えている方にはうってつけです。

軽量で耐震性に優れている

スレート屋根は、耐震性が高いことがメリットです。耐震性が高い理由には、スレート屋根の重さが関係しています。

スレート屋根の重さは「21kg/m²」と非常に軽量で、粘土瓦の重さの半分程度しかありません。そのため、建物にかかる負担も少なく、耐震性に優れているのです。

地震が起きやすい地域や、幹線道路や高速道路などの振動が起きやすい地域に住んでいる方には、とくにおすすめしたい屋根材です。

施工に職人の技術が問われない

スレート屋根は、日本でもポピュラーな屋根材です。そのため、スレート屋根を施工できる業者は数多くあります。施工業者が多いと新築時だけではなく、リフォーム時やメンテナンス時にも依頼をスムーズに行えます。

また、複数業者のなかから信頼できる業者を選べることもうれしいですよね。

リフォームやメンテナンスを考えたときにも安心なことも、スレート屋根のメリットと言えるでしょう。

スレート瓦のデメリット

リーズナブルで耐震性も高いスレート屋根ですが、以下のようなデメリットがあることも事実です。

  • 塗装のメンテナンスが必要
  • ヒビ割れしやすい
  • 雨漏りすることがある

それぞれのデメリットを詳しくみていきましょう。

塗装のメンテナンスが必要

スレート屋根自体には「防水性」が備わっていないため、生産時に塗装を施すことで防水性を高めています。そのため、雨や紫外線などにさらされることで次第に塗装は剥がれ、防水性は失われてしまいます

防水性を保つためには、定期的な塗装メンテナンスが必須です。

メンテナンスを行わないと、コケやカビが繁殖して腐食が進み、雨漏りしてしまうことがあります。施工時には安価に済ませられても、定期的にメンテナンス料金がかかることは、デメリットと言えるでしょう。

ヒビ割れしやすい

スレート屋根は薄くて軽量にできているため、他の屋根材に比べてヒビ割れしやすく、耐久性が高くないことがデメリットです。とくに、スレートに切り込みがあるものや、凝ったデザインの場合には破損するケースが多くみられます

そして、経年劣化によるヒビ割れだけではなく、落下物や台風でも破損することも。屋根が破損してしまうと、そこから雨水や湿気が入り込み、雨漏りや劣化の原因になる可能性があります

雨漏りすることがある

スレート屋根は、雨漏りが起こりやすいことがデメリットです。雨漏りしてしまう主な原因を見てみましょう。

  • 塗装が剥げて防水効果が落ちたから
  • ヒビ割れ部分から雨水が侵入したから
  • 屋根の浮いた部分から雨水が侵入したから

前述したように、塗装が剥げたままにしておくと防水効果が落ちて雨漏りをしてしまいます。ヒビ割れや反ったり浮いたりした部分からも、雨水が侵入してしまうことも。

そして雨漏りに気づかなかったり放置したりしていると、雨水が屋根の深部にまで浸透し、木材が腐食して建物に深刻な影響を与えてしまうこともあります

スレート屋根にかかる費用について

ここまでは、スレート屋根設置するときに、どのくらいかかるのか「費用」も気になりますよね。ここでは、スレート屋根の費用を紹介します。

新築時 5,000〜7,000円/m²
葺き替え 5,000〜6,000円/m²

設置費用に加えて、足場費用が「10〜20万円」ほどかかります。また、葺き替えの場合には、既存のスレート屋根を撤去する費用が「2,000〜3,000円/m²」ほどかかることも頭に入れておきましょう。

 

そして次に気になるのが、メンテナンスにかかる費用ではないでしょうか。メンテナンスに必要な費用は以下の通りです。

スレート屋根の洗浄費用 400円/m²
養生費用 400円/m²
塗料費用 1,200〜2,500円/m²
足場費用 100,000〜200,000円/m²

塗料にかかる費用は塗料の種類によっても異なるため、選ぶ塗料によって費用は大きく変わってきます。

まとめ

スレート屋根は日本の一般家屋に多く用いられ、リーズナブルで耐震性も高い屋根材です。防水性を維持するためには、定期的な塗装の塗り替えが必要ですが、メンテナンスを行えば屋根の寿命を伸ばすことができます。

新築時やリフォーム時には、「スレート瓦」を使用してみませんか?

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