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瓦屋根の防水シートの役割や特徴について

屋根は、雨水の影響を一番受けてしまう部分。そんな屋根を、雨水から守る役割を担っているのが「防水シート」です。

防水シートはその名の通り、水を防ぐことが大きな役割として挙げられます。しかし、防水シートの特徴はそれだけではありません。使用する種類や素材によって、それぞれ特徴が異なるのです。

そこで今回は、防水シートの役割や種類ごとの特徴と耐用年数を紹介します。これから屋根材を決める方は、ぜひ参考にしてください。

瓦屋根に設置してある防水シートの役割とは?

なぜ、瓦屋根を設置するときには防水シートが必要なのでしょうか。ここでは、屋根の基本的な構造と防水シートの役割について説明します。

屋根の基本的な構造について

一般的な屋根は、下から「野地板(のじいた)・防水シート・瓦(屋根剤)」の順番で重ねて設置されています。

野地板は屋根の下地板のことで、合板やコンクリートパネルが用いられることがほどんどです。屋根を作るときには、垂木(たるき)という屋根の骨組みの上に、下地板として野地板を被せるようにして乗せていきます。

そして、野地板を乗せた上に、防水シートを敷き、最後に瓦やスレートなどの屋根材を乗せて完成です。

防水シートは雨水を排水する役割がある

防水シートは、「ルーフィングシート」や「ルーフィン」と呼ばれることもあります。防水シートのおおきな役割は、「防水」です。

大雨や豪雨が降ると、どうしても屋根材の隙間から雨水が侵入してしまいます。雨水が侵入してしまったときにも、防水シートを敷いておけば雨水が排水され、雨漏りを防ぐことができるのです。

反対に防水シートを敷いていないと、侵入した雨水が排水されずに野地板や天井にまで染み込み、木材の腐食原因になってしまいます。

防水シートは、屋根や住宅を雨から守る重要な役割を担っていることがわかりますよね。

瓦屋根に設置する防水シートの種類と特徴について

ここまでは、防水シートの役割についてお伝えしてきました。けれど、「防水シート」と一口に言ってもさまざまな種類があり、種類によって特徴も異なります。屋根に使われる主な防水シートは、大きくわけて以下の6つです。

  • アスファルトルーフィング
  • 改質アスファルトルーフィング
  • 高分子系ルーフィング
  • 透湿防水ルーフィング
  • 粘着層付きルーフィング
  • 不織布ルーフィング

ここでは、これらの防水シートの特徴を説明します。

アスファルトルーフィング

アスファルトルーフィングは、アスファルトでできている防水シートです。板紙にアスファルトと染み込ませ、板紙が層になるように重ねて作られています

アスファルトルーフィングの歴史は長く、大正時代から長きに渡って用いられてきた、信頼性のある防水シートです。安価で防水性も高いことがメリットですが、劣化が早く、耐用年数は約「10年」と短いことがデメリットとして挙げられます。

改質アスファルトルーフィング

アスファルトルーフィングを改良し、より高品質に作られたのが「改質アスファルトルーフィング」です。「改質ゴムアスファルトルーフィング」や「ゴムアス」と略して呼ばれることもあります。

基本的な作りはアスファルトルーフィングと同じですが、劣化を克服するために、アスファルトに加えて「ゴム・合成樹脂・プラスチック」などが混ぜられています。

耐久性や防水性が高く、耐用年数も約「30年」と長いことがメリットです。しかし、高性能になった分、アスファルトルーフィングに比べると価格は高くなってしまいます

高分子系ルーフィング

高分子系ルーフィングは、アスファルトや改質アスファルトではなく、合成樹脂や塩化ビニルを主成分とした防水シートの総称です。

安価で軽量、さらに伸縮性もいいため亀裂にも強く、地震による揺れのダメージも軽減することができます。耐用年数は約「15年」で改質アスファルトルーフィングには劣りますが、耐震性を高めたいと考えている方にはおすすめの防水シートです。

しかし、紫外線による劣化や接着剤の劣化によって、防水機能が落ちる可能性があることがデメリットとして挙げられます。

透湿防水ルーフィング

透湿防水ルーフィングは、湿気を逃がすことができる防水シートです。水滴は通さず、水蒸気だけは通すという性質があるため、高気密高断熱仕様の住宅に多く用いられます

また、湿気が多い地域にも適しているため、降水量の多いヨーロッパでは主流の防水シートです。

透湿性が高いだけではなく、耐久性も高く、耐用年数は約「50年」と言われいます。そんな高性能の透湿防水ルーフィンですが、高価であることや、施工に技術が必要なことがデメリットです。

粘着層付きルーフィング

粘着層付きルーフィングは、シートの片面が粘着シートになっている防水シートです。屋根材に隙間なく敷けることから、カバー工法の際に用いられます

防水シートを設置するときには、基本的にはタッカーや釘などの工具を使って野地板に固定します。対して、粘着層付きルーフィングはシールを貼り付けるように設置するので、タッカーや釘などの工具は必要ないことがメリットです。

ほかにも、傷んだ屋根材の上に重ねられることや、防水性が高く、耐用年数も約「30年」と長いこともメリットとして挙げられます。しかし、高価なことや、非透湿性で湿気を逃しにくいことがデメリットです。

不織布ルーフィング

安価な防水シートは紙で作られているものが多いのですが、すべて布で作られている高級な防水シートが「不織布ルーフィング」です。不織布と言えば、マスクを思い浮かべるかと思いますが、不織布マスクは破れにくく、防水性にも優れていますよね。

不織布ルーフィングも同じように、破れにくく、防水性が高いことが特徴です。また、建物の動きにも対応できる柔軟性も持ち合わせており、耐用年数は約「30年」と言われています。

しかし、布から作られているため、紙ベースの防水シートに比べると高額になってしまうことがデメリットです。

地域の特徴や屋根材と相性のいい防水シートを選びましょう

一口に防水シートと言っても、さまざまな種類があることがわかりました。たくさん種類があるので悩まれると思います。

防水シートの種類を選ぶポイントは、地域の特徴や、使用する屋根材や家と相性のいいシートを選ぶことです。また、耐用年数も一つの目安となるでしょう。

今回お伝えしたことを踏まえて、どの防水シートを使用するか、考えてみてください。

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