
屋根リフォームの方法3つと費用・安くする方法・業者選びを解説
屋根は下からは直接見れないため傷み具合がわかりづらいものです。しかし住宅には欠かせない重要な部分といえますので無視して通るわけにはいきません。
なかには、築年数によって、そろそろリフォームを考える時期がきているのではないかと、気がかりな方も多いことでしょう。
そこで本記事は、屋根のリフォームにはどんな方法があり、またどれくらいの費用が相場でしょうか。安くできる手段などあるでしょうか。
それらの疑問に解決するために書かれています。またリフォームの成功に大きく関わる業者選びのコツについても解説しますので、最後まで読んで参考にしてください。
屋根リフォームの3つの方法と費用
屋根リフォームには、屋根塗装とカバー工法、葺き替えの3つの方法があります。
それぞれの具体的な方法と費用相場を解説します。
屋根塗装
塗装は、和瓦を除いてほとんどの屋根材に必須なリフォームです。
なかでも、スレート瓦、モニエル瓦は、塗料の被膜によって防水が施されるようなものですから塗装は必須といえます。
また塗装は、金属屋根をサビなどの劣化から保護する効果があるため重要なリフォームといえるでしょう。
実際に塗装を行う際には、屋根材に付着した藻やカビなどの汚れを高圧洗浄し、塗料を下塗りと上塗りをしていきます。
費用は、塗料のグレードや屋根の面積・形状によって変わってきますが、とくに足場の設置が必要な場合は、高額になることを予想しておかなければなりません。
塗料は高性能になると金額もあがるため、塗料を選ぶ際は同じ家にどれくらい住み続けるか、解体まであと何回ほど屋根のリフォームを行う必要があるかなどを考慮に入れるとよいでしょう。
以下に塗料ごとの費用を表で示しますが、家全体の費用相場は15万円〜80万円くらいです。
塗料の種類 | 施工単価 | 耐用年数 |
ウレタン | 1,200〜2,200円/㎡ | 6〜10年 |
シリコン | 1,600〜3,500円/㎡ | 8〜15年 |
ラジカル | 1,800〜4,500円/㎡ | 12〜15年 |
フッ素 | 1,800〜4,800円/㎡ | 8〜20年 |
無機 | 4,000〜5,500円/㎡ | 15〜25年 |
カバー工法
現在設置されている屋根を壊すことなく、下地処理を施し、その上に新たな屋根材をかぶせる工法です。
既存の屋根をそのまま使用するため、廃材の処分費がかからずコスト削減になります。
ただし、屋根下の野地板や内部に、激しい傷みや劣化がみられる時は行えません。
なぜなら、カバー工法でいくら新しい屋根材をかぶせても、内部の劣化や腐食は止められないばかりか、進行して大変なことになるからです。
そして新しくかぶせる屋根材は、金属屋根のガルバリウムなどの軽い屋根材にすると、住宅に負荷がかからずにすむのでおすすめといえます。
カバー工法は、屋根が二重になることで、遮音性や遮熱性が高まり、雨の音や寒さ暑さがしのぎやすくなるメリットがあります。
相場費用は50万円~150万円です。
カバー工法については以下の記事に詳しい内容が書かれていますので参考にしてください。
葺き替え
葺き替え工事は、既存の屋根を撤去し、下地を補修し防水シートも敷き替え、新しい屋根材を設置していく工法です。
雨漏りしたり経年劣化し傷みが激しい時に、思い切って葺き替えリフォームをするのはおすすめでしょう。
屋根材を取り除いた下や内部は、劣化の状況を確認できないため、葺き替えリフォームの機会に補修や新しくすると、屋根を雨漏りから守り長持ちさせ安心できます。
葺き替え工事の場合は、新しい屋根材はどんな屋根材も設置可能です。
ただし廃材の撤去の必要が生じます。とくに古いスレート瓦は、アスベストが含まれている場合があり、その際の処分費用は、余分にかかるため予算に組み込む必要があります。
屋根葺き替えリフォームの相場費用は70万円~260万円です。
屋根葺き替え工事に関して、以下の記事は詳細が説明されていますので参考にしてください。
種類別の屋根リフォームに至るまでの症状
屋根をリフォームした方がいい時期をどのように見分けられるでしょうか。
種類別で屋根リフォームに至るまでの症状を解説し、大掛かりなリフォームにならないような対処策を提案します。
スレート瓦
ヒビ割れ
スレート瓦は厚みが5㎜ほどしかなく薄いので、ヒビ割れしやすい屋根材です。
ヒビ割れは雨漏りの大きな原因となり、屋根の下地や内部を腐食させます。
大きなリフォームにいたる第一歩といえる症状ですので気をつけましょう。
ズレ
瓦が一枚でもズレると、他の瓦にも影響しズレが大きくなります。
そして風や地震などで外力が加わると、さらに悪化するため、すぐに元の位置に戻したり固定したりして対処していくのが最善です。
腐食
雨漏りをそのままにすると、屋根材の傷みが進み下地材などが腐食します。腐食は建物の耐久性を著しく低下させるため、屋根材を取り除けて下地材の一部交換や全体交換が必要になり、大掛かりなリフォームになるでしょう。
苔や藻の繁殖
水分の多い所は湿気が高く、苔や藻が生えやすい環境といえます。
苔や藻は、屋根材の表面を劣化を進めるため、業者に依頼して高圧洗浄でクリーニングを行うのがおすすめです。
スレート瓦についての詳細な情報は以下の記事を読んでください。
金属屋根
サビ
金属屋根にとってサビは致命的なダメージを与える症状です。そのまま放置すると、やがて穴を開けてしまう結果となるからです。
サビは早急に発見し、防錆を施し塗装する必要があります。
塗装の剥がれ
塗装の剥がれは、剝れた部分の金属がそのまま外気に晒されていることであり、当然サビやすくなります。塗装で保護することが必要となるでしょう。
変形
強風や雪の重み、地震によって、金属屋根が変形しダメージを受けることがあります。
変形を発見したら、速やかに部分補修や交換が必要です。
放置すると雨水が侵入し、雨漏りやサビによって被害が増大するでしょう。
雨漏り
どの屋根も雨漏りがしたら早急な対策が必要です。
どこから雨漏りしているかを特定し、専門業者による補修を行いましょう。
瓦
瓦そのものの耐久性は抜群でメンテナンスフリーです。しかし、瓦以外の部分に問題が発生してきます。
瓦のズレや割れ
台風や地震などで瓦がズレたり割れたりすることがあります。
放置するとそこから雨水が入り込み雨漏りたり屋根全体の防水機能が低下したりするでしょう。そして大規模なリフォームが必要になりますので無視できない症状です。
漆喰の剥がれ
漆喰が経年劣化で剝れてしまうと、内部の土が露出してしまいます。すると屋根にとっては致命的になる雨水の侵入と雨漏りが生じ、大規模なリフォームに繋がるでしょう。
屋根の歪みや沈下
経年劣化が構造にまで及ぶと、屋根全体が歪んだり沈下したりする場合があります。
この場合は屋根の骨組みという構造部分を修理する必要があるため、大規模な工事が必要です。
防水シートの劣化
瓦の下の防水シートにも寿命があるため、劣化してボロボロになると防水効果はなくなり雨漏りがしてきます。
防水シートの交換は、瓦を丁寧に取り外していく必要があり、大掛かりな工事となります。
自然災害による損傷
台風や地震で瓦が割れて飛散することがあります。破損の規模が大きいと屋根の葺き替えリフォームが必要になるでしょう。
どの屋根材も定期的に点検することで、早期に損傷部分を発見できます。軽い症状なら大規模なリフォームまでする必要がないため、日ごろから注意を怠らないようにしてください。
瓦に関する情報は以下の記事から参照できます。
屋根リフォームを安くする方法
屋根リフォームをする必要が生じたら、少しでも安くし節約したいものです。
下記に3つほど節約できる方法を紹介します。
補助金を申請できる場合がある
屋根のリフォームについて、国の補助金の対象になる場合があります。
以下の2種類を参考にしてください。
ただし、申請する手順は工事着手前です。間違えると補助金がうけられませんので注意しましょう。
補助金の種類
- 省エネリフォーム
子育てエコホーム支援事業として屋根を断熱工事する際にも、1住宅あたり最大30万円支援してもらえます。
子育て世帯でない場合も受給可能な場合がありますので、住んでいる市町村に詳細を確認しましょう。 - 耐震リフォーム
瓦から軽量なガルバリウムなどの金属屋根に葺き替える時に支給されます。
屋根を軽量化して耐震性を高める場合が補助対象です。
全体改修の場合は費用の5分の4(上限100万円)、部分改修の場合は費用の半分(上限20万円)が補助金額とされています。
なお、自治体によっては屋根塗装の助成金が支給されている場合もありますから、調査しておきましょう。
住んでいる地域によって補助金や助成金制度は違ってきますので、自治体の公式サイトを見て確認する必要があります。また、適切な手順も調べて、受けられる補助金や助成金を上手に活用して節約に励めます。
火災保険が適用されるか確認する
火災保険を契約している場合、台風や地震などの自然災害で、火災保険が適用される可能性が高いといえます。
ぜひ契約している保険会社に尋ねてください。
外壁リフォームを一緒に検討する
屋根リフォームも外壁リホームも足場の設置が必要になります。一般的な30坪の住宅では、足場代は15万円前後とバカにはできない金額になります。
ですから、屋根と外壁のリフォームを一緒に行うことで、足場の設置・解体が1回ですみますから、コスト面で有効利用できるわけです。
外壁リフォームも屋根のリフォームも、寿命の点でたいてい同時期になることが多いため検討するとよいでしょう。
屋根リフォームは業者選びが重要
業者の良し悪しで、リフォームがうまくいくかどうか決まります。
そこで良いリフォーム業者を見分けるポイントを解説します。
複数の相見積もりを取る
複数の業者から見積もりを取り、価格や内容を比較考量できます。
また工事に関する詳細情報や、リフォーム後の保証も確認するのは重要です。
地域密着型の業者を選ぶ
地域によって気象環境は違ってきます。地元を知っている業者は、その地域の環境に応じた建材や工法を提案してくれるでしょう。
さらに、地域で施工実績が豊富な業者は信頼性も高い評価を得ていることが多く見受けられます。
富山で実績をあげている当店はそのひとつとして信頼を得ています。
実績を確かめる
口コミなどで評価が高い業者も選ぶポイントといえるでしょう。
特に施工後の対応の評判も要チェックです。
訪問営業に警戒する
2025年もニュースで賑わしていますが、突然訪問してきて「近くを工事していたらお宅の屋根が見えて破損しているのが見つかった。すぐに修理が必要です」と煽ってくる業者は、ほとんど悪徳業者とみなして撃退しましょう。
信頼できる業者は、まずしっかり調査を行ってから修理の必要性を提案してくれるものです。
くれぐれも悪徳業者に注意してください。
まとめ
屋根リフォームの3つの方法とリフォームにいたる前に点検できることをお知らせしました。
またリフォームコストを抑える方法として補助金などの申請や、外壁リフォームを一緒に行うことなどもあげられます。
そして良い業者選びのポイントを押さえ、リフォームで嫌な思いをしなくてもいいようにできるでしょう。
一生に一度ほどしかないリフォームを、安全と信頼のうちに行うなら、快適で美しい我が家で楽しく住まい続けられます。そして資産価値が上がり、近隣とうまく調和することで、ストレスなく過ごせるメリットがあります。
これからリフォームを検討しておられる方の一助となれば幸いです。