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【瓦屋根の保証】実は落とし穴だらけ?火災保険との併用で問題解決!

日本家屋の瓦屋根は、伝統的な美しい家並みを作り出し日本独特の風景を醸しています。
また瓦の耐久性は100年以上も長持ちし、瓦そのものはメンテナンスフリーの素材です。
しかし屋根は常に風雨に晒され、台風や地震などの自然災害にも見舞われるため、トラブルが生じるのは必然といえます。
もしトラブルが生じたとき、保証のあるなしで修理費用が数十万単位で変わってくるので、保証について考えておくのは重要なことです。
またたとえ、保証がある場合でも安心していると、いざトラブルが生じた時「保証対象外」と言われる事態が、頻繁にあることも注意が肝要な部分です。
そこで本記事では、そんな事態を防ぐため瓦屋根の保証について徹底的に解説します。
プロ目線から注目したいのは、次のポイントです。

・瓦屋根の保証の種類
・保証の落とし穴
・注意すべきポイント
・火災保険を併用すべき理由

この記事を読み終える頃には、あなたの家の瓦屋根を「保証」「保険」の両面から正しく守る重要な情報を得られることでしょう。

瓦屋根の保証は3種類|落とし穴と注意点

瓦屋根の保証には、大きく分けて下記の3つがあります。
また補足としての保険を1つ紹介します。

1.新築住宅の「瑕疵担保責任(10年保証)」

新築住宅は法律により、 構造耐力上主要な部分・雨水の侵入を防止する部分に10年間の保証が義務付けられています。
保証の対象となるのは下記の項目です。

  • 下地の施工不良
  • 防水処理の不備
  • 瓦の固定ミス
  • 雨漏り

などが対象です。

▼新築時瑕疵担保保証の落とし穴

  • 自然災害は対象外
  • 経年劣化は対象外
  • 引渡し後10年経つと保証終了
  • 施工不良の証明が難しいケースが多い

新築でも 10年を過ぎれば保証が完全に切れる ため、築年数が経つほど別の保証や保険が重要になります。

2.メーカー保証(10〜30年)

瓦メーカーが提供する保証で、対象は限定的で「瓦そのものに製品不良があった場合のみ」 適用される保証です。
台風・地震・施工不良による不具合・下地材・漆喰など、瓦以外は一切保証対象外であることに注意してください。
つまり瓦が割れていたとしても、なぜ割れたかが重要で、製造過程に問題がなければ保証されません。
したがって、製造過程に問題があったことを証明する必要があるので厄介な一面があるといえます。

▼メーカー保証の落とし穴

保証対象は消費者ではなく施工業者に対して保証されます。
つまり屋根工事を依頼した施工業者が廃業した場合、その時点で保証書は紙くずになるのです
そのため、瓦という製品自体に不良が生じている場合でも、施工業者が廃業をしていて保証が受けられないといったケースがよくあります。

メーカー保証は曖昧で限定的な要素が多く、どこまで何を保証してくれるのか、具体的な内容を確認しておきたい保証といえます。

3.施工業者の工事保証(5〜10年)

施工業者の工事保証とは、屋根リフォームや修理工事をしてもらった際に、施工ミスが原因で起こった不具合を、定められたた期間内に無料でなおしてもらえる保証です。
工事保証は、最も身近に起こるトラブルに関係したものといえるでしょう。
以下に実際に多い施工ミスを4つ、わかりやすく説明します。

① 瓦の固定不足

瓦屋根では「釘」「ビス」「引っ掛け桟」「銅線」などで瓦を固定します。
しかし、これが不十分なままだと、以下のような問題が起こります。

  • 強風時に瓦がズレる
  • 最悪の場合、瓦が飛散して大事故につながる
  • ズレた隙間から雨水が侵入する

瓦は固定が甘い場合でも、見た目では気づけないため、台風や強風の後に一気に症状が出ます。
上記のトラブルは、完全に「施工不良」ですので、工事保証の対象になります。

② 棟瓦の積み方の誤り

棟(むね)とは、屋根の頂点にある折れた部分に設置される瓦のことです。
棟は屋根の中でも最も雨風の影響を受けやすく、高い施工技術が求められる部分のためトラブルも起きやすいと言えます。

棟瓦の積み方を誤ると以下の症状が生じます。

  • 棟瓦が歪み、すき間ができる
  • 瓦内部に雨水がたまる
  • 棟が崩れて落下する
  • 防水シートの劣化が早まる

以上は施工ミスになりますから、工事保証の範囲です。

③ 雨仕舞の不備

瓦屋根の雨仕舞とは、雨水をうまく排水させて建物内部に侵入したりしないよう、屋根材の形状や配置を工夫する仕組みのことです。
主に、防水シート(ルーフィング)や、谷板金、ケラバ、水切り板金など細かい部品を使い、雨水がスムーズに流れるよう設置していきます。

雨仕舞を適切に施工していないと、雨水が溜まったり逆流したりして雨漏りの原因になります。
それで、雨漏りは一度発生すると修繕費が高額になりやすいため、雨仕舞の施工不良であれば工事保証で直せますので覚えておきましょう。

④ 漆喰(しっくい)の施工不良

漆喰は瓦と瓦のすき間を埋め、水の侵入を防ぐ重要な材料で、主に棟の下に使われます。
漆喰は本来10〜20年持つものですが、施工が悪いと数年で崩れてしまい、雨漏りを引き起こす原因になります。

ですから、多くの施工会社が保証対象に含めています。

※リフォーム瑕疵保険(任意加入)

屋根リフォーム時に、施工会社がこの保険に加入してくれる場合があります。
任意ですが、大きな工事では加入する業者が増えています。

リフォーム瑕疵保険のメリット

  • 施工会社が倒産しても保険金で修理が可能
  • 施工後、第三者検査員によるチェックが入る
  • 雨漏りや工事不良などが補償対象になる

上記のメリットは、リフォームをする際にも、安心を確保できますので加入するのは賢明といえるでしょう。

それで、3つの保証は「どれか1つ」ではなく、メーカー保証+ 施工保証 + 瑕疵保険 の3本柱で、瓦屋根を安心して守るために肝要です。

「瓦屋根の保証」でカバーされないケース

瓦屋根の保証があるから安心と思っていると、実際には保証対象外となって困るケースが多い現状です。
以下に保証対象外となる事例を説明します。

台風・強風・地震などの自然災害

瓦屋根の被害で最も多いのが自然災害です。
台風で瓦が飛んだ、強風でズレた、地震で落下したなど、よくあるトラブルといえるでしょう。

しかしこれらの多くは 施工不良でない限り保証対象外なのです。
結局、瓦屋根の保証ではカバーされないため、多くの人がここで損する羽目になります。

経年劣化

瓦自体は長持ちしますが、それ以外の屋根材は経年劣化していきます。
釘の緩み、防水シートの寿命、棟漆喰の崩れ、下地の腐食は、どうしても起きることです。

しかし、これらの劣化はどの保証でも対象外です。

DIYや他業者の工事による破損

  • 瓦屋根の保証は、DIYで瓦を動かしたり補修を行ったりすると“保証対象外”になることが多いため注意が必要です。
    メーカーや施工店の保証規約で明確に禁止されているケースもあるため、自分で触る前に必ず保証書の条件を確認しましょう。
  • 太陽光の設置
    太陽光パネル設置後に起きた不具合は、メーカー保証(瓦の品質保証)も、施工業者の工事保証も原則として適用されません。

太陽光パネル設置が原因の不具合は全て「パネル設置会社の保証」に移行されます。
もし、保証を残したいなら屋根工事とパネル設置を同じ業者に依頼することが必須条件です。

  • アンテナ工事、ネット回線の引き込み工事
    それらの工事で屋根に触れる作業があると、保証期間内でもほぼ間違いなく保証されません。
    瓦屋根の保証には「屋根に他業者が手を加えた時点で保証は無効」という厳しい共通のルールがありますので、注意してください。

メンテナンス不足

瓦屋根は丈夫で長持ちしメンテナンスフリーと言われているため、「放置しても大丈夫」と誤解されがちです。
しかし、住宅の保証制度では、適切なメンテナンスを行っていない場合は保証対象外になると明確に定められています。

施工業者が、メンテナンスをし適切な時期に修理すれば防げたはずの損害と判断すると、保証が適用されなくなるケースが多いのです。
また、「施工不良か自然劣化か」の判断が難しくなり、施工業者は責任範囲を認められなくなり保証を難しくさせます。

ですから、保証を最大限に活用し、無効にしないためにもメンテナンスは怠らないようにしましょう。

瓦屋根の保証対象外は火災保険でカバー

重要なポイントですが、瓦屋根の保証対象外である、自然災害は火災保険で直せますので、火災保険を上手に活用しましょう。

火災保険の補償範囲

火災保険は火事だけの保険ではありません。
実際には次のような屋根被害もカバーします。

  • 台風で瓦が飛んだ(風災)
  • 雨漏りした(風災)
  • ひょうで瓦が割れた(ひょう災)
  • 大雪で棟が押しつぶれた(雪災)

上記は、瓦屋根の保証では直せませんが火災保険ではカバー可能です。
自己負担0円で修理できる例も多いです。

地震による破損は地震保険が必要

瓦屋根は重量があるため、地震の影響を受けやすいと言われます。
地震で瓦が落ちた、棟が崩れたなどは、火災保険ではなく地震保険に加入することで保証されます。

火災保険を使う際の注意点

注意点として下記の3つの点を注意しておくと保険がおりやすくなります。

  • 修理前に必ず現場の写真を撮る(現状確認をしておく)
  • 屋根業者に「保険申請の経験」を確認する(経験があるとスムーズに運びやすい)
  • 保険会社の調査員の立ち合いを依頼すると認定率が上がる(保険会社の判断に委ねられているため)

まとめ

瓦屋根の保証は大きく3種類あり、対象範囲はそれぞれ全く異なります。

  • 施工保証
  • メーカー保証
  • 瑕疵担保保証

ただし、自然災害によるトラブルはどの保証でも対象外です。
しかし安心できることとして、自然災害の瓦の破損は火災保険でほとんどカバーできます。

瓦屋根の保証と火災保険を上手に併用し活用することで、修理費の無駄な出費を防げますし、被害にあっても冷静に対処できるでしょう。

瓦屋根は家を守る最も大切な部分です。
この記事を参考に、あなたの大切な家の保証・保険状況を一度見直し安全を再確認することをおすすめします。

 

 

 

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