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【屋根の雨漏り修理】原因特定や費用相場・業者選びを解説

屋根の雨漏りは原因の特定が難しい厄介な工事のひとつといえます。

しかし放置しておくと重大な結果になるため、雨漏りの兆候に気づいたら緊急に対処しなければなりません。

本記事は、雨漏りを放置していた場合の結果がどうなるか、自分でDIYをして雨漏り修理をする危険性、雨漏りの原因を特定するための調査や費用、そして雨漏りの修理費用の相場について解説していきます。

雨漏りを軽く見ずに早期に対処する重要性を理解していただき、正しい業者選びのポイントなども解説しますので、参考にしていただければと願っています。

屋根の雨漏りを放置するとどうなるか?

雨漏りは自然に治ることはなく、目に見えない箇所でじわじわと確実に進行していくため、絶対放置してはいけません
放置すると家の寿命を縮め甚大な被害を及ぼし、住む人の健康も害します。

雨漏りは病気と同じ早期発見・早期対処が重要で、初期段階で発見して対処するなら修理も簡単にすみます。
雨漏りの兆候が少しでも確認できたなら、早急に雨漏りを扱う専門業者に見てもらいましょう。
以下に雨漏りを放置した場合どうなるかを解説します。

  • 木材が腐る
  • シロアリが発生する
  • 健康被害を受ける
  • 修理費用が高額になる
    詳しく解説していきます。

木材が腐る

雨漏りを放置することで、家の躯体をなす木材が腐ります。建物の目に見えない所にある重要な木材の腐食は、極めて深刻な事態を引き起こします。
家を支える木材が腐ってボロボロになると、床や天井が抜けたり家が傾いたりし、耐震性能も落ちますから地震の際に倒壊することがあり非常に危険です。

シロアリが発生する

雨漏りで湿った木を好むのがシロアリです。シロアリ被害も深刻で木材を容赦なく蝕み、家の強度を低下させます。

シロアリは直射日光を嫌い、雨漏りで水分を含んだ屋根裏や天井裏は、この上なく快適な住処となります。

シロアリが一度発生してしまうと、屋根裏以外にも建物の基礎部分の床下や柱・お風呂場・押入れなど、どこにでも現れて木材を侵食していくことでしょう。

シロアリ被害で家を建て直す場合もあり、シロアリの発生に気づいたら即刻駆除するようにしてください。

健康被害を受ける

雨漏りで木材が腐ると、カビや雑菌の温床となり、住んでいる人の健康を脅かします。カビや雑菌は、アレルギーや喘息など気管支疾患を起こし、カビや雑菌を放置すると症状はますます悪化の一途をたどります。

雨漏りを放置せず木材の腐食を止めカビ対策をし、健康被害から身を守るのは大切です。

修理費用が高額になる

雨漏りを放置すると木材の腐食は進み続けます。腐食させられた木材が柱や梁になってくると修繕費用はかなり高くなるでしょう。
なぜなら建物の構造に重要な部分であり、部材ごと交換しなければならず修理も大掛かりなものとなるからです。

雨漏りの放置で、修理費用が1000万円を超えた例もありますから、雨漏りくらいと軽くみないよう注意してください。
天井のシミをみつけたら雨漏りだと判断し、すぐに専門の修理業者に依頼し迅速に対処をしましょう。

資産価値が減る

不動産価値が下がる一番の原因は、雨漏りを起因とする建物の損傷と言われています。

これまで前述した雨漏りが及ぼす悪影響は、木材の腐食で家が傾きシロアリで建物の基礎の柱が侵食されることです。そして鉄骨がサビるなどで耐震性も低下するなら、建物の価値は相当程度落ちてしまうでしょう。
子孫に相続することを考えている人は、雨漏りは資産価値をなくす道へまっしぐらに進むことになりますので迅速な修理が求められます。

雨漏りの放置は、建物の寿命を短くし資産価値を低下させる直接的な原因ですので、見過ごさないように注意してください。

屋根の雨漏り修理のDIYは厳禁!応急処置だけでやめておく

素人がDIYで修理しようと適当な場所にクギを打つと雨漏り箇所をさらに増やすことになり、却って被害を大きくします。

また誤った場所にコーキング材を注入すると、雨水が流れる経路を変えてしまい雨漏り箇所の特定をいっそう難しくしてしまうでしょう。そして屋根に上る必要があるため、はしごや脚立から落下してケガする危険も考えられます。

さらに雨漏りのせいで漏電している箇所に気づかず触れてしまい、感電する危険もあります。

ですから雨漏りは素人がDIYで修理するレベルではありませんので、しないでください

素人ができる雨漏りの応急処置は、水が落ちるところにバケツを置いたり雑巾で拭いたりする程度です。
あとはプロにお願いして、当面の雨漏りをしのぐため屋根にブルーシートを被せてもらい、早急に雨漏りの修理に取り掛かってもらいましょう。

屋根の雨漏りの原因特定の調査と費用相場

雨漏りの原因箇所の特定や原因究明は非常に難しく、根源を見つけて適切に修理しないと再発するので厄介です

また雨漏りの箇所は予想していたところとは別にあるケースが多く、特定するため専門的な知識と経験が必要とされます。

雨漏りの原因がわからず雨漏り箇所を特定するために、以下の調査が行われ、その際の大まかな費用相場も解説します。

  • 目視による調査
  • 散水調査
  • 紫外線投射発光調査
  • 赤外線サーモグラフィー調査
    以下にそれぞれの調査と費用について説明します。

目視による調査

屋根の状態を目でみて原因が確認できる場合の調査費は0~3万円です。つまり目視だけで屋根材がズレていたり、ひび割れしていたりなどの原因が明らかに特定できるなら、調査費はかからないことがあります。

散水調査

雨漏りは自然に治ることはありませんが、一時的に止まることがあります。原因が特定できないので、発生個所と疑われる部分にホースで水を流しいれる「散水調査」が行われます

費用は3~30万円と、他に作業が高所の屋根の場合は足場代が必要で高額になり、また水道代がかかります。

紫外線投射発光調査

発光塗料を入れた専用の調査液を吹き付け、屋根裏や室内から紫外線を当てると漏水部分の塗料が発光し、雨漏り箇所を特定する方法です。
雨漏りしている箇所は一か所でも、雨漏りの侵入経路がいくつもある場合は、一つずつ特定できますから雨漏りを根絶する修理が可能になります。費用は5~25万円です。

赤外線サーモグラフィー調査

建物の外から赤外線サーモグラフィーを照射することで、建物内に生じる温度差の違いで雨漏り箇所を特定する方法です。雨漏りで湿っている箇所は温度が低いため変色することでわかるのです。

赤外線を照射するだけなので、放水や調査液をかける必要がなく手軽なのですが、費用は10〜40万円と高額です。

雨漏り箇所の特定にはさまざまな調査が必要となることがありますが、調査費と修理費が予算内に収まるように、雨漏りの専門業者に相談し検討してください。

屋根の雨漏り修理の費用相場

雨漏り調査の相談

雨漏りの原因が特定したら次は実際の修理にかかりますが、補修箇所によって金額が変わってきます。

下表にそれぞれの箇所の費用相場をあげておきます。

コーキング補修 5〜20万円
漆喰の補修 18〜45万円
棟板金のみの交換 3〜20万円
谷樋の撤去・交換 8〜20万円(※工事が大掛かりになると〜80万円)
瓦のズレの修理・差し替え 1〜5万円
ルーフィング(防水/下地の補修・張り替え 5〜30万円
屋根全体交換(カバー工法/葺き替え) 60〜200万円

雨漏りも早期発見・早期補修ほど修理費も安くすみます。建物に重大な影響を及ぼす前に、雨漏りが疑わしい場合は修理業者に相談しましょう。

屋根の雨漏り修理には業者選びが重要

修理業者には、雨漏りの原因特定にも豊富な知識と経験が必要ですし、一刻を争うほど深刻な雨漏りに、早急でしかも的確な対応が求められます。
雨漏り修理に慣れていない業者を選んでしまうと、施工のまずさから雨漏りが悪化する可能性もあります。
雨漏りが気になったら下記の条件の修理業者を選びましょう。

「雨漏り診断士」が所属しているか

「雨漏り診断士」とは、雨漏りの原因は複雑で特定も困難ですが、それでも正確な診断と適切な修理を行える専門知識と経験を有する資格です。雨漏り診断士がいる修理業者なら、複雑な雨水の侵入経路を特定し、早急で必要な工事を施工してくれるでしょう。

また雨漏り修理は経験豊かな業者でも難しく、修理工事後も雨漏りが止まらないケースもあるのです。ですから雨漏り診断士が在籍している業者が望ましいといえます。

雨漏り修理の実績が豊富かどうか

雨漏り修理は、今までの修理実績が豊富で口コミもよい業者に依頼することが重要です。

たくさんの雨漏りを調査し修理してきた業者は雨漏りの修理技術もあり、適正価格で正確な工事内容の提案に期待が持てるでしょう。
業者のホームページで、施工写真や動画を公開して技術力の高さを証明している場合もあり参考にできます。

アフターサポートが充実しているか

雨漏りの修理業者を選ぶのに大切なことは、修理後のアフタサービスが充実している業者であることが大切です。
なぜならたくさんの実績を積んだ優良業者でも、一度の工事だけで雨漏りを完全に止められるとは限らないからです。
工事施工後に別の箇所から雨漏りが生じることも多くみられ、業者は無料の定期点検サービスを実施することで対処しています。
もし雨漏り修理の施工後に雨漏りが解消しない場合に、アフターサポートを行い無料でフォローしてくれる業者は信頼できるといえるでしょう。

屋根の雨漏り修理は火災保険などで費用を削減する

雨漏りした天井

住宅火災保険や住宅総合保険などで、雨漏りの修理費用が適用されることがあります。

ただし台風・強風・大雪などの自然災害によるものに限られ、経年劣化には適用されませんので注意してください。また免責金額が20万円以上の修理費用と設定されているところが多く、免責金額の20万円以下の軽い修理には適用されないことも要注意です。

まとめ

屋根の雨漏りは早期に発見し緊急に修理する必要のある重大なことです。

雨漏りを放置することで、支柱をなす木材が腐り耐震性が落ちるだけでなく、シロアリが発生し建物を崩壊させるような結果を招き、さらに土台が腐ったような建物は資産価値などなくしてしまい、子孫に相続する意味もなくなります。

また雨漏りの原因の特定は難しく、熟練した知識や経験求められ機器を使った調査も必要な場合もあります。

そして雨漏り診断士がいてアフターサービスも充実している業者選びも大切です。

雨漏りは早めに発見すると、修理費用も安く済む場合が多いので、雨漏りの疑いがあったら、即刻業者を探し屋根の雨漏りを修理施工することで、大切な資産を守っていきましょう。

 

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