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陶器の瓦屋根をメンテナンスや修理するときの費用相場について解説

陶器で作られた瓦屋根の耐用年数は「半永久的」なのでとても長持ちですが、長持ちさせるためにはメンテナンスや修理が必要なのか気になりますよね。加えて気になるのが、「メンテナンスや修理にはどのくらいの費用がかかるのか」だと思います。

今回は陶器の瓦屋根のメンテナンスや修理の必要性と費用相場、費用をできるだけ抑えるコツを解説します。家の屋根に瓦屋根を乗せている方は、この記事を参考にしてみてください。

瓦屋根のメンテナンスや修理の必要性と費用相場を解説

陶器の瓦屋根のメンテナンスといえば「塗装」を思い浮かべますが、瓦を長持ちさせるために定期的な塗装は必要なのでしょうか?また、修理項目で多く見られるのが「瓦のヒビ割れや剥がれ、漆喰のズレや剥がれ」ですが、すぐに修理しなくてはならないのでしょうか?ここでは、瓦屋根のメンテナンスと修理の必要性、費用相場について解説します。

瓦を長持ちさせるためには定期的な塗装が必要?

結論から言うと、陶器の瓦は定期的な塗装が必要ありません。瓦屋根は経年劣化により塗装が剥がれてしまうイメージをお持ちかもしれませんが、現在の瓦は質も上がったので塗装の表面に塗ってある「釉薬」が経年劣化などで剥がれることはまずありません。よって、瓦屋根のメンテナンスはほぼ必要ないと言えます。

反対に、塗装をしたときには下記のようなデメリットが生じる恐れも…

  • 塗装により瓦同士がくっついてしまう
  • 塗り方が悪いと瓦の内側に雨水が流れ込んでしまう

一昔前に使用されることが多かった「素焼き瓦・セメント瓦」では塗装を用いられることもありましたが、現在は建築物に素焼き瓦とセメント瓦が使用されることはほぼありません。よって、一般的な家庭の瓦屋根には「塗装は不要」と覚えておきましょう。

ヒビ割れしているときには交換または修理をする

瓦のヒビ割れの原因は、地震や凍害、強風による飛来物などの「外的要因」がほとんどです。ヒビ割れしたときの対応方法は「交換または修理」の2通りで、どちらの費用相場も「2千円~2万円」と幅広くなっています。それは、瓦の種類や使う材料、人件費が変わってくるからです。正確な費用を知るためにも、まずは見積を依頼しましょう。

交換の場合には、ヒビ割れた瓦のみを1枚から交換可能です。また、瓦の場所によっては極まれにコーキング材などを使用することもあります。

瓦のヒビ割れを放置しておくと雨漏りの原因になってしまいます。雨漏りをしてしまうと天井の修理や床の張り替えが必要になり、瓦を交換や修理よりも高額な費用がかかってしまうことも。雨漏りを防ぐためにも、ヒビ割れしている瓦を見つけたら早急に対応してください。

漆喰の剥がれやズレを見つけたときには漆喰の補修を

漆喰が剥がれたりズレたりしているときには、漆喰の部分補修を行います。漆喰の部分補修の費用相場は「4,000~8,000円/m」程度です。一部地域では漆喰の剥がれを見つけたときには漆喰の詰め直しを行いますが、一部特有の文化なので富山県他、多くの地域では行われることはありません。

「せっかく補修するなら、漆喰の詰め直しをしたほうが安心」と思うかもしれませんが、漆喰を詰め直すこと自体にメリットはなく、費用も「10~20万円」と高額になってしまいます。よって、漆喰のずれや剥がれを見つけたときには、漆喰の部分補修で十分です。

瓦屋根のメンテナンスや修理費用をできるだけ抑えるコツ

ここまでは、瓦屋根のメンテナンスや修理の費用相場を解説しました。修理箇所によっては高額になってしまうので、少しでも費用は抑えたいですよね。ここでは、メンテナンスや修理費用をできるだけ抑えるコツを紹介します。少し面倒に感じるかもしれませんが、「費用を抑えたい」と考えている方は実践してみてください。

複数社から見積書をもらい相見積をする

瓦屋根のメンテナンスや修理を依頼するとき、費用をできるだけ抑えたい方は複数社から見積書を作成してもらい、「相見積」をしてください。瓦の修理をする場合、費用の内訳には修理に必要な道具だけではなく、人件費や足場代金も含まれています。人件費や足場代金は業者によって大きく変わってくるので、複数社に見積を依頼をして費用を把握しておきましょう。

屋根の修理にかかる費用を知ることで業者同士を比較しやすくなり、業者によっては工事費用を交渉できることも。ただし交渉の際に他社の見積書を見せるのは、法律上は問題ありませんがモラル的にはNG行為なので控えてください。

瓦のヒビ割れは自分で修理する

瓦のヒビ割れ程度なら、自分で修理すれば業者に依頼するよりも費用を抑えることができます。ヒビ割れた瓦を修理する方法は以下の3法です。

  • コーキング剤を塗る
  • パテ塗りをする
  • 防水テープを貼る

コーキング剤・パテ・防水テープはどれもホームセンターで「1,000円以下」で買い揃えることができるので、業者に依頼したときの10分の1程度の費用で修理できます。

ただし、自分で修理するときには注意が必要です。ヒビ割れ部分の補強がしっかりできていなかったら、隙間から雨水入って腐食したり水漏れしたりしてしまうことも。また、業者は足場を組んで作業しますが、自分で修理するときには足場を組まずに行うので転落のリスクも伴います。

自分で修理を行う場合にはあくまでも「応急処置」として考え、業者に点検はしてもらいましょう。修理をするときには、脚立を持つ人と修理する人の最低でも「2人以上」で作業をすること。これらの2つに気を付けて修理をしてください。

メンテナンスと修理を定期的に行えば瓦は長持ちする

一昔前の瓦屋根は塗装などのメンテンナンスが必要なこともありましたが、現在では瓦の質もあがったのでほぼメンテナンスフリーだとわかりました。ただし、強風や地震などの外的要因により、瓦がヒビ割れたり漆喰の剥がれたりしてしまったときには修理をしなくてはなりません。

修理せずに放置しておくと、雨漏りやの原因になってしまいます。強風や地震などの災害が起こったときには、なるべく早めに屋根の点検を業者に依頼をしてください。

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